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虎の子の1点を守りきった札幌トレセンに栄冠が輝く!!
「静岡市長杯第39回清水チャンピオンズカップ少年サッカー大会」は12月25日(日)、清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)で決勝があり、札幌トレセン(以下、札幌)がバディーサッカークラブ(以下、バディー)を1−0で破り、優勝を飾った。
序盤からボールを支配したのは、バディーだった。ピッチをワイドに使い、サイドのスペースから突破を試みると、札幌のゴール前にクロスボールを放り込んだ。ときにはドリブルでペナルティエリア内に切れ込むこともあり、バディーの得点はもはや時間の問題と思われた。
だが、先制したのは札幌だった。前半7分のこと、札幌は相手ゴール前の絶好の位置から10番・佐藤大樹君の放ったフリーキックが直接ゴールネットを揺さぶった。ワンチャンスをものにすると、札幌は選手の動きが活性化してきた。バディーにキープを許す時間が多いものの、選手一人ひとりが粘りのある守備を見せ、バディーの攻撃を遅らせた。こうして札幌は、守備陣形をしっかりと整えてから迎え撃つことができたので、相手のパスコースはしっかりと切れていたし、個人技で仕掛けられても、ひとりがチャレンジをして相手の体勢を崩し、そのすきにカバーにきていたもうひとりの選手がボールを奪うという人数をかけたディフェンスをすることができたようだ。
後半になっても、バディーが優勢に試合を進める状況は変わらなかったものの、札幌の選手たちは前半よりも一層冷静に対処する動きを見せた。
「いつもは体育館のなかで練習をしているので、屋外での試合は久しぶりだった」という雪国のチームならではの制限された活動事情を抱える札幌の選手たちにとって、J-STEPの広くてふかふかした天然芝のピッチは、普段練習をしている狭くて硬質な体育館のフロアとはまるで別物だった。そのため序盤はボールの蹴り加減や選手同士の距離感に苦しんでいたのだ。とはいえ、そこは順応性あるゴールデンエイジ真っ只中の子どもたちのこと。あっという間にコツをつかんで、後半には自分たちの普段どおりのサッカーへと修正することができたようだ。
結局、前半のフリーキックによる1点を守りきった札幌が、第35回大会以来となる2度目の清水チャンピオンズカップ優勝を果たした。
「外のグラウンドを意識した練習をしてはいたのですが、やはり実際に表でやってみると違うようですね。パススピードであったりポジショニングであったり、そうしたことを選手たちが各々感じ取ることができたので、そういった面は大きな成果でした」と札幌のペ・ユンド監督。優勝という結果はもちろん大きなことだろう。しかし、こうしたさまざまな状況を経験して、それを乗り越えてきたという優勝までの過程こそが、育ち盛りの子どもたちにとっては、大切なことなのだろう。
■札幌トレセン ペ・ユンド監督のコメント
「決勝戦では、相手の方が実力的に上回っていましたが、選手たちは、よく1点を守りきってくれました。うちはトレセンのチームなので、この大会で学んだことを自分たちの所属するチームに持ち帰って仲間にも伝えてほしいですね。それが札幌全体のレベルアップにつながってくれれば嬉しいです」
(文・写真●山本浩之)