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Pick Up! ジュニアサッカーチーム



第55回(作の口SSS)

指導者自身がコーチングに楽しみを感じることによって

今回訪れたのは神奈川県相模原市にある作の口SSS(作の口サッカースポーツ少年団)。代表の中川さんと監督の柳沼さんにお話を伺いました。


「作の口SSS」ってどんなサッカーチーム?
 創部25年目のサッカー少年団です。25年前は、学校の先生2人、お父さんコーチ1人でスタートしました。今は、コーチ陣全てがお父さんボランティアコーチです。メンバーは相模原市作の口小学校の生徒で主に構成されています。活動拠点は、九沢小学校などを使用していて、今年のメンバーは6年生が3人で、総勢50人弱のチームで活動しています。また、お父さんコーチ陣はサッカーが好きで、シニアチームも作ってサッカーに没頭しています。

どういった指導をしていますか?
 それは当たり前かもしれませんが、まずは基本的なあいさつ、礼儀ができるように指導しています。そして、技術面では1対1や、ドリブルといった個人の力を伸ばしていけるよう教えています。ただ、低学年の場合は、同じような練習に飽きてしまうこともあるので、時おりジャンケンゲームをしたりして、遊び感覚のある練習を取り入れています。

指導していく上で、悩みなどはありますか?
 悩みと言いますか問題と言いますか、グラウンドの確保が大変ですね。実を言うと、昨年までは、作の口小学校を本拠地として活動していました。しかし、昨年に学校の運動会で、地域住民の方から騒音と苦情を受け、協議の結果、グラウンドの開放が禁止となりました。非常に残念なことだったのですが、チームの活動を続けたかったので、四苦八苦しながら、今もグラウンド確保に追われています。だから、こうして隣町の九沢小学校のグラウンドを借りたりもしていますが、毎週"どこでできるか分からない"という状態ですね。

今後の目標をお聞かせいただけますか?
 私(中川さん)自身、サッカー経験はありませんが、息子がサッカー部に入っていたきっかけで、コーチを始めました。最初は土・日の休みに暇つぶしという感覚だったんですが、今やサッカーの虜なんです。子どもたちと一緒になってサッカーを指導することは本当に楽しいです。言葉では言い表されないほどの感動をもらうこともあります。だから、気軽にお父さん方にも新しいコーチとして入ってほしいですね。また、創部20周年のときにチームでタイムカプセルを作りました。そういった形で記念イベントが行えるように、チームが30年、40年続いていけるようにしたいと思います。

(創部以来、25年間コーチを続けている柳沼さんに)昔の子たちと、今の子たちで何か違いを感じることはありますか?
 今の子たちはわりと自分で考えて動くというプレーが多いですね。今はテレビでJリーグや世界のサッカーが観ることができたり、サッカーは人気のスポーツであったりしますから、小さいときからサッカーに親しめる機会が多くありますね。その分、サッカーになじみやすく、のめり込みも早いんです。昔は、イチからいろいろなことを教えなければなかったので……。けど、根本として教えることは変わりませんね。「練習は一生懸命に!試合は楽しんでやろう!」というコンセプトと、子どもを叱ったりするのではなく、ほめて伸ばしてあげること。あと、指導していて感じるのは、何年経ってもあり続けるのは、子どもには惹きつけられる何かがずっとあるんですよね。ほんと不思議なことに。


高学年練習メニュー

「バリエーションラダートレーニング」

ラダートレーニングは多くのチームで取り入れている練習メニューの1つ。作の口SSSでは、計8種類のラダートレーニングを行っていました。下半身だけでなく、上半身を使ったものも取り入れていました。

中学年練習メニュー

「パスアンドーゴーセンタリングシュート」

 センタリングする選手は、中でボールを受ける選手に一度ボールを預けます。パスアンドゴーを意識して、走ります。中の選手も再度ボールを右サイドのスペースに出すときに、パスアンドゴーでゴール前に向かいます。センタリングを受けるときは大きな声で呼んであげることが重要です。

低学年練習メニュー

「振り返ってジャンケンポン」

 低学年の練習の合間に行っていたメニュー。子どもたちみんなは、後を振り向いておきます。コーチの「ジャンケンポン」という合図でジャンプして振り返って、コーチとジャンケンをする。ジャンプして振り向いたときの着地した足でグー、チョキ、パーを決めます。グーなら両足揃えます。チョキなら前後に足を置きます。パーの場合は左右に足を開きます。

編集部コメント
 取材当日は、作の口小学校のグラウンド開放は禁止となっておりましたが、つい先日グラウンドの使用が再開されたそうです。代表の中川さんも、チームをまとめる役割として、一時はやるせない気持ちで現実と向かい合わなければなりませんでした。しかし、晴れて自分たちのグラウンドが使えることとなり、作の口SSSにも明るい光が射し込みました。
 指導者の方々は、子どもたちにサッカーを楽しんでもらうために、自分たちがサッカーをを教えることに幸せを感じながら指導していました。ホームグラウンドが復活したことで、いっそう楽しい環境のもと、30年、40年とチームが続くよう頑張ってもらいたいです。
(ジュニサカ編集部)


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