子どもたちがアイデアを出し合えるチームへ。
今回は国立スリーエス(東京都国立市)の練習にお邪魔して、代表の内堀一博さんと6年生チームの青木正彦ヘッドコーチにお話を伺いました。
「国立スリーエス」ってどんなチームですか?
東京都少年サッカー連盟の15ブロック(昭島市・国立市・国分寺市・立川市・東大和市)に所属しているサッカークラブです。昨年、創設30周年を迎えました。現在は、128名の子どもたちが在籍し、国立市立第7小学校をメイングラウンドとして活動しています。サッカーを通じて、健全な体力と心を育むということを念頭に、お父さんコーチとOBコーチが指導をしています。
練習で心がけていることを教えてください。
まずは個人の技術向上を優先しています。戦術を中心に指導しても、このクラブで、子どもたちはサッカー選手として完成するわけではありませんから、次のステップで活躍するための基礎としての、個人能力を伸ばしてあげたいと思っています。それから、練習の理解度などは、同じ学年の子どもたちだからといっても、ひとり一人で全然違いますので、伝え方や接し方を相手に合わせて対応するように心がけています。
この地域への要望などはありますか?
国立市にはジュニアユースのクラブチームがありませんので、我々としては立ち上げたいと思っているのですが、ハード(環境・設備)の面が不足しているのが現状です。近隣市にあるジュニアユースのクラブでは、平日の夜など毎日のように練習をしているところもあるようですので、練習量の差をつけないためにも、夜間照明を備えたグラウンドなどが欲しいですね。
女の子のチームも活動しているようですね。
2004年に女子のジュニアチームとして、国立スリーエスガールズをスタートさせました。男子とは一緒に練習をせず、独立して活動しています。メンバーは小学1年生から6年生まで、各学年3名ずつ、17名程が在籍しています。試合については、近隣の八王子市や日野市などの女子チームと対戦しています。最近では女子の公式戦も行われていますので、そこでよい戦績をあげることで、今後の励みになってくれればと思います。女子サッカーの競技人口も徐々に増えていますので、国立スリーエスに女子チームがあるということを、もっとアピールしていこうと思っています。
今後の目標を聞かせてください。
今の子どもは、教えられることには慣れているのですが、自分たちでアイデアをだして何かをやるということが苦手です。できれば習い事ばかりではなく、自分で工夫して遊んで欲しいなと思います。このチームも、指導者が作ったチームではなく、子どもたちがアイデアを出し合えるチームになって欲しいと思います。
編集部メモ
国立SSSでは卒業生に向けて「コーナーフラッグ」という記念冊子を発行し、配っていた。また、2007年にはチーム30周年を記念し「国立スリーエス30年の歩み」もチームで発行していた。チームの関係者が協力し、アイディアを持ち寄り、子どもたちの将来記憶にずっと残るものをプレゼントする。国立SSSでは子どもたちにアイデアを出し合うようにさせるために、大人たちが飛び切りのアイデアでそのお見本を見せているように思えました。
写真左●国立SSSの歴史が詰まった「国立スリーエス30年の歩み」
写真右●卒業生のみんなを紹介し、コメントを集めた「コーナーフラッグ」

