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第71回「立川9小サッカークラブ」

目指すのは常に一歩先

 今回は東京都立川市で活動する立川9小サッカークラブの練習にお邪魔し、チーム監督で、立川市サッカー協会の小学生の部部長でもある森信敏さんにお話を伺いました。



「立川9小サッカークラブ」ってどんなチームですか?
 設立は1980年4月。もともと、ホームグラウンドの立川市立第九小学校に通う生徒がサッカーをする場として創設されました。現在は、第九小学校を中心に近隣の小学校からも選手が通っていて、約90名の子どもたちが所属しています。 チームは子どもたちが元気良くサッカーできる環境を作ることを一番に考えています。「やるからには目標は一番」を目指して、大会ではひとつでも上位進出を目標に活動しています。

チームの指導方針を教えてください。
 うちのチームはドリブルが特徴のチーム。1年生から6年生までパス練習は一切せず、とにかくドリブルの練習しています。低学年はボールで遊び慣れることから始めて、高学年までに試合で使えるドリブルを身につけることが目標です。試合でもドリブルで状況を打開する意識を常に持たせてプレーさせています。

実際に行っている練習はどのようなものでしょうか?
 ボールを扱う基礎的な練習や相手を抜く1対1などが中心ですね。試合でのドリブルは前に運んだり、相手を抜いたりと使い分けが必要で、サイドやセンターなど場所によって持ち方も変わります。こういったことを意識して、3対3や4対4などのゲーム形式の練習も取り入れています。

指導する上で悩むところはありますか?
 ジュニア年代の指導者は選手の性格や特徴、将来性を考えて、10年後やその先を見据えることが大切です。例えば、「ある子は今DFだけれど、いずれFWで活躍するかもしれないし、彼にFWを経験させてみようか」などを所属する選手全員に合わせて考えます。それ以外にも考えていくと、指導する側の6年間はとても短いものです。私たち指導者は才能を早く見抜き、いつも的確な指導をする必要がありますが、そういった指導をするために常に悩んでいますね(笑)。

小学生年代の育成で大切していることはなんですか?
 選手がサッカーを続ける上でボールを扱える技術を身につけることが大切ですね。私は選手たちに特定の技術だけが巧い選手、今だけ巧い選手にはなって欲しくありません。ですから、チームではゴールキーパーの子を固定せず、その練習だけをさせることはしません。それはFWやMFでも同じです。まずは、ジュニア年代で全員がボールを扱うスキルを身につける。今後、そのスキルが上達する上で欠かせない、全ての土台になってくると思います。

選手に目指してもらいたい選手像はありますか?
 将来的には、Jリーガーや海外で通用するプレーヤーになってもらえたらいいですね。特に、このチームからはまだそういった選手は出てきていませんし、立川市からもJリーガーはまだ一人も出ていません。この先、チームやこの地域からプロ選手のOBを輩出して活気溢れるサッカー地域にしたいですね。

チームの今後の目標は?
 最近、チームは地域ブロックの大会から都大会へ進むことも多くなってきました。都大会などでも、「やるからには目標は一番」の通り、東京都でも一番を目指して、チームでひとつ先に挑戦していきたいです。

うちのチームのオススメ練習メニュー

「密集地帯すり抜けドリブル」

 選手は四角いグリッドの4箇所に分かれ、対角に向かってドリブルをします。中心コーン前でフェイントをして、その後は他の選手にぶつからないようにすり抜けてパスを出します。


「マーカーポイント通過ゲーム」

 ランダムに配置された2組マーカーの間を通過ポイントとして、通過した回数を競い合います。ただ通り抜ける以外にも、ターンの要素を加えて一往復したら1回などのバリエーションを設けます。

「3ゴールを使った1対1」

 攻撃と守備の2組に分かれて、パスを受けた攻撃側が守備側を抜いて前方に設置したゴールを狙います。守備側がボールを奪ったら、両サイドにあるゴールのどちらかに向かってドリブルし、ピッチから大幅に外れるかどちらかがゴールするまで続けます。

編集部コメント
 今回の取材で目を引いたのは競争しながらの練習方法です。選手はクロスバーにボールを蹴り当て、成功した者から休憩へ。練習の多くで競争する姿を見ることができました。相手との競争だけではなく、取り上げた「マーカーポイント通過ゲーム」では自分が出した記録を塗り替えるために回数をカウントしながら練習に励んでいました。立川9小SCでは、相手よりも、現状の自分よりも一歩先を目指すサッカーをしていました。大会でも一歩ずつ、先を目指し、東京都で優勝という目標を手にして欲しいですね。

(文● ジュニサカ編集部)



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