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第32回全日本少年サッカー大会 全少マッチレポート

第32回全日本少年サッカー大会 決勝大会
決勝 FC浦和 vs 名古屋グランパスU-12レポート
   


 決勝は、惜しくも準優勝に終わった2年前の雪辱を誓うFC浦和(埼玉)と今回が頂点への初挑戦となる名古屋グランパスU-12(愛知)の戦いとなった。

 試合開始は午前9時半。午前中とはいえ、蒸し暑さは幾分も揺るぐことはなかった。気温は早々に30度を超えることが予想できた。3600人の観衆が詰め掛けた東京・西が丘サッカー場、FC浦和のキックオフで大一番は開幕した。

 両チーム、立ち上がりこそ固さが目立ち、ボールもどっちつかずの状態となっていたが、グランパスは中盤の底に位置する背番号8番の渡辺君からの配球によってパスがまわり始めると攻撃のリズムができるようだ。やがて給水時間のインターバルを経た直後の前半12分に試合が動くことになる。フリーキックのリスタートからのボールを左サイドで受けたグランパス背番号11番の杉原君の放ったシュートが、FC浦和ゴールの右サイドネットに突き刺さった。この後もグランパスは、中盤からの効果的なプレッシングによってFC浦和のFW陣を孤立させていたのだが……。ロスタイムが1分であることが表示され、前半の終了が近づいてきた19分のことだった。FC浦和の背番号11番を背負う佐藤君が、グランパスゴール前の混戦を制し、きっちりとボールを押し込み、試合を振り出しに戻したのだ。

 後半に入ると、前半をリードして終えることができなかったグランパスは、その嫌な流れを断ち切るべく、中盤の渡辺君と背番号10番の笹沼君が、その視野の広さを活かし、ターゲットとなる前線の選手を探しだし、前へ前へと的確にボールをフィードする。しかし、それでも攻めきれないと、次第に体力の消耗によって足がとまり始めてしまい、FC浦和のカウンター攻撃にシュートまで許すようになってしまう。両チームとも決定機を演出できないまま時間は過ぎ去り、FC浦和にとっては準決勝のレイソル戦に続く2試合連続となる延長戦(5分ハーフによる前後半)に突入した。

 「延長戦になったら、どちらが最後まで走りきれるかで勝負は決まると思った」とFC浦和の町田監督が語るように、技術の差よりも、まさに精神力の勝負。即ち、「どうしても勝ちたい」という気持ちが選手たちを最後まで走りきらせる。その「勝ちたい」気持ち、延長後半3分までは両者互いに譲ることはなかった。観戦している誰もがPK戦での決着を考え始めたであろう。と、その時、浦和の右コーナーキックに背番号8番の清川君のヘディングシュートが炸裂した。「前日の試合は無得点だったが清川はエース。彼は、決めてやろうという強い気持ちを常に持っている」と町田監督が信頼する背番号8番の決勝弾で、ついに浦和が勝ち越した。その後のグランパスは残り時間を意識してか慌てたプレーが目立ち、万事休す。真夏の西が丘競技場にタイムアップの笛が鳴り響いた瞬間、FC浦和が全国出場チーム数7973の頂点に君臨した。

文● 山本 浩之 

 


マッチレポート

・決勝 FC浦和 vs 名古屋グランパスエイトU12

・準決勝 FC浦和 vs 柏レイソル

・準決勝 名古屋グランパスエイトU12 vs 水原サッカー少年団

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