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大会FOCUS

第35回さわやか杯東京都少年サッカー大会 中央大会

決勝レポート


府中新町FCが東京都ナンバーワンの座に輝く!!

 10月14日(日)、赤羽スポーツの森公園競技場(東京都北区)にて「第35回さわやか杯東京都少年サッカー大会 中央大会」の決勝があり、府中新町FC(以下、府中新町)が町田JFC(以下、町田)を2−0で破り、優勝を果たした。

 

 この日、用意されていたピッチは、縦105メートル×横65メートルの大人用フルコート。もちろんゴールもジュニアのものではなく通常サイズが据えられている。つまり、11人制ではあるが、コートが広くなった分だけ一人ひとりがボールを持つことのできるスペースがうまれて、1対1の局面も増える。先に行われた全日本少年サッカー大会での8人制と同等の効果が期待できるというものだ。町田はその狙い通りに各選手が積極的にボールを動かし、ドリブルとパスを効果的に織り込む優勢な試合運びをみせたものの、府中新町の中盤での人数を掛けた厚いプレッシャーに手を焼き、スペースを活かしきることなく終わった。

 

 優勝した府中新町は、全選手がハードワークで守り抜くと、すばやい攻守の切り替えから前線の5番・栗原秀輔くん、13番・島津慶彦くんを基点に力強い攻撃を展開するのが得意なパターン。また、精度の高いセットプレーも持ち味だ。決勝での2得点はまさに狙い通りといってもいいだろう。前半16分の先制点は左コーナーキックから二アサイドに飛び込んだ島津くんが頭で合わせゴールネットを揺らし、後半14分の追加点は左サイドのオープンスペースへ抜け出した栗原くんが、飛び出してきたゴールキーパーを巧みにかわしてから放ったシュートがゴールマウスに吸い込まれていったものだ。

 

 府中新町にとって、今夏の全日本少年サッカー大会東京都大会と関東少年サッカー大会は、決勝まで進みながらも涙を飲んできただけに"さわやか杯優勝"への思いは、どのチームよりも強かったはず。しかし、「確かに悔しい思いはしましたが、試合に優劣はありません。練習試合でもタイトルマッチでも、常に一所懸命に取り組む姿勢が大切です」と葛谷智貞監督。教え子たちには「サッカー人生の黄金時代が小学生のころになってもらいたくない。中学生、高校生になってから、『昔は選抜メンバーだった』とか『大きな大会で優勝した』とかを心のよりどころにするようなプレーヤーにはなってダメ。優勝したことをいつまでも誇って、いい気になっていたら成長は止まってしまう」と伝えているそうだ。

 

 大会が終わり、翌日になれば、さわやか杯での優勝も過去のこと。きっと、府中新町の子どもたちは、何事もなかったかのような顔をしてホームグラウンドの新町小学校に集まり、放課後の校庭で黙々とボールを蹴り続けることだろう。

 

■府中新町FC 葛谷智貞監督のコメント
  選手たちには、ピッチが大人用のサイズでスペースがあるので、「相手から離れてフリーになれる動きを意識してみよう」ということと、人工芝のイレギュラーをしない特性を考えると思い切りの良いパスが出せるので、「ディフェンスラインの裏を突くスルーパスなのか足もとへの繋ぐパスなのか、はっきりとメリハリをつけたプレーを心がけよう」というヒントを与えました。子どもたちは、これまでに経験したことのない状況のなか、よく対応していたと思います。

 

(文●山本 浩之)